YOZO SAKAGAMI
バンダイナムコエンターテイメント 元総合プロデューサー
二次創作=無許諾という認識となって久しいです。そもそもなぜ許諾が難しいのか? それは「創作」だからです。 そこには原作とは違うクリエイターの思いや新たな切り口がこめられる。つまりは原作準拠ではない似て非なる作品となるからです。 その上で創作を許諾するには、原作側はどこまでを許しどこまでを許さないという線引きをしなければいけません。それは原作を守る責任からです。 また創作の数が増えるほど複雑化して監修する側にも感性を求められ難易度が増し、能力と時間を必要とします。 その上でビジネスとしての規模感を合わせて結果として許諾しないという判断になると思っています。 一方で可能性について考えます。 優れたクリエイターによって原作からイメージを膨らませて新たな時代に向けて自由に「創作」し進化してほしい。 そして、その作品を通して、みんなが繋がって楽しんでほしい。自分の作品が生き続けてほしいという思いがあります。 実際にはクリエイターとのコラボレーションという形で行われることはたびたびあります。 では、それとなにが違うのか?とても単純に言えばクリエイターの創作能力に「信頼」ができて訴求力があり監修を必要としないことです。 AKIBA EDENは「信頼」を「完全招待制」とすることで原作側とクリエイターとの橋渡しに挑戦しています。 こうした取り組みを行うことで多くの正式な二次創作が生み出されていくことを期待しています。 まさに多くのクリエイターが集うEDEN(理想郷)を実現してほしいと思います。